フランスに着いてから、4か月が経過しました。フランスの生活にも慣れ、楽しい生活を送らせて頂いております。ホームステイやフランス人の友達と過ごしていて感じていることは、フランスの人々はコミュニケーションの時間を大切にしているということです。例えば、ゆっくり家族や友達と会話をしながら食事を行います。家にいる全員で食事をし、その内容も、アペリティフ (食前酒)から始まり、 前菜→メイン→チーズ または デザートという順番で時間をかけて楽しむという文化があります。私自身、「日本人とフランス人の主体性の違い」に興味があるのですが、幼いころから周りの人とコミュニケーションをとることで、自分の意見や気持ちを相手にはっきり伝えられるようになるのではないかと考えています。
私の留学の目的は、「フランスの保育に触れること」ですが、リヨン第三欧洲杯外围赛_欧洲杯下注预测--欧冠买球盘には教育欧洲杯外围赛_欧洲杯下注预测--欧冠买球盘がないため、独自で活動を進めています。まず、ホストファミリーの方の知り合いの方のお子さんのベビーシッターを行いました。保護者の方とお話をする中で、フランスの子育て事情や幼稚園、子育てに対する考え方の違いについて知ることができました。また、10月頃から、毎週土曜日に日本語の補習校の幼稚部で、ボランティアアシスタントを始めました。そして、「保育の勉強をするためにフランスに来ました」ということを伝えたところ、今年の1月から4月末まで、4歳児のクラスの担任を任せて頂くことになりました。フランスと日本の教育の違いを感じたり、子ども達の日々の成長に気づいたり、貴重な経験をさせて頂いております。今後は、保護者の方に主体性に関するアンケートを実施したいと考えております。また、知り合いの方を通じて、フランスの私立保育園で仕事をされている日本人保育者の方にインタビューを行いました。フランスでは早い時期からベビーサインを使って会話をしていることや、幼い子どもはdoudou(ドゥードゥー)という布やぬいぐるみを用いて愛着形成を行うことなどを学びました。今後は、私立保育園で見学をさせて頂く予定です。
ホストファミリーのカリーヌ(左)とセバスチャン(右)
学校の帰りに友達とデパートへ
試験終わりにみんなでビリヤード
子ども達の自立や自己主張を促す、フランスの保育に興味を持ったため、協定校であるフランスのリヨン第三欧洲杯外围赛_欧洲杯下注预测--欧冠买球盘を選びました。
私は2回生での留学を希望していたため、1回生の夏休み前に、来年の春までに留学条件の語学力を身に付けることができるかについて、フランス語の教授に相談しました。その後、履修計画を立て、実習の時期について専修の先生方と話し合いました。準備したことは、授業外でフランス語の授業を受けたことと、留学前に「現地の保育現場を見る」という目標を立てたことです。
奈良教育欧洲杯外围赛_欧洲杯下注预测--欧冠买球盘のフランス人留学生である友人の家族の家でホームステイをさせて頂きました。
前期
月:フランス文化、フランス語文法
火:卓球
水:日本語文法
木:日本語文法
金:Hip-hopダンス
後期
月:日仏翻訳、フランス文化、日本語文法
火:フランス語文法、上級日本語能力?方法論、卓球
木:バドミントン
金:Hip-hopダンス
時間 |
内容 |
7:00 |
起床 |
7:30 |
出発 |
8:00~9:30 |
日仏翻訳 |
10:00~11:00 |
フランス文化 |
11:30~12:00 |
学食で友人と昼食 |
14:00~15:30 |
日本語文法 |
16:30 |
帰宅 |
18:00 |
ホストファミリーと夕食の準備 |
19:00 |
夕食 |
20:00 |
入浴 |
21:00~23:00 |
課題や留学プロジェクトの準備 |
24:00 |
就寝 |
留学を終えて、何をしたいのかという目的意識を常に持つようになりました。始めは「フランスの保育現場を見る」という目標を本当に達成できるのか不安でしたが、明確な目標を立てたことでチャンスに気づくことができました。また、「保育現場を見たい」「フランスの保育を学びたい」と伝えることで、たくさんの人々の協力を得ることができました。目的意識を持ちながら行動することで、今後の自分を良い方向に導くことができると考えます。
専門分野の幼年教育を活かすことができる仕事をしたいと考えております。
私はフランスの自立を促す保育について興味を持ち、留学しました。日本の人々は自分の意見を言えなかったり、皆の前で発表することが苦手だったりすることが多いと思います。一方で、フランスの人々は自分の意見に誇りを持っていて、それらを相手にはっきり伝えられる力を持っています。そして、この自分の意見を相手に伝えられる力が、主体性につながっていると考えました。そこで、日本とフランスでは、どうしてこのような違いがあるのかについて知りたいと思いました。留学前の私の考えは、フランスには意見を受け入れる文化があるから、自分の意見を伝えることができるのではないか、というものでした。しかし、実際にフランスの保育園の保育者の方にインタビューをしたり、保育現場を見たりする中で、保育者の方が子どもの意思を頻繁に尋ねていることが分かりました。「お手伝いしましょうか?」「おかずはこの場所に入れますか?」と保育者の方は子ども達に度々聞いていたのです。このように、自分の意思を尋ねられることで、「自分の意思を伝えることができる」「自分で決めていいんだ」という考え方を育てることができるのだと気づきました。振り返ってみると、私のホストファミリーの方も、「あなたはサラダがほしい?」「一緒に出掛けますか?それとも、家にいたいですか?」と私の意見を聞いてくれていました。ただ相手の意見を受け入れる文化があるのではなく、相手の意見を聞くという文化があることを学びました。これらの実践は、日本の保育の中にも取り入れることができると考えます。もちろんそれぞれの国の幼児教育の良さがあると思いますが、海外の幼児教育を学ぶことでより良いものに変えていくことができると思います。
留学先: リヨン第三欧洲杯外围赛_欧洲杯下注预测--欧冠买球盘
留学期間:2022年8月~2023年5月
費用総額:約95万円
支出項目 |
金額(1€=130~150 円換算) |
内訳 |
授業料等 |
0円 |
交換留学のため、なし |
宿舎費 |
約 8万円 |
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食費 |
約5000円 |
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交通費 |
約4000円 |
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学用品/図書 |
0円 |
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衣服費 |
約1000円 |
|
通信費 |
約1000円 |
|
教養費 |
0円 |
ホームステイのため、なし |
雑費 |
0円 |
|
医療費 |
約2000円 |
|
旅行等 |
約1万円 |
ファイルのダウンロード |
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