サイエンス?スクールin 五條2021 理数教育研究センター

理数教育研究センター

サイエンス?スクールin 五條2021

8月27日(金)に、奈良県五條市教育委員会との連携のもと、五條東小学校を会場とした「第5回サイエンス?スクールin 五條」を開催しました。 この活動は、理科や数学(算数)を専門とする本学教員による様々な実験?演習や体験活動を通し、児童?生徒の理科や数学(算数)に関する興味?関心を高める事や現職教員の方々の参加によって普段の学校での実験授業の参考にしてもらい、授業力の向上を図ることを目的としています。会場の五條東小学校の教室では、子供たちの真剣なまなざしと歓声に包まれました。

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過去のサイエンス?スクールin五條

題目:見えないものを観る?霧箱で放射線を観察しよう?

講師:片岡佐知子特任准教授
「霧箱」は、目に見えない放射線が通った道筋(飛跡)を観察できる装置です。 霧箱内にマントル(ガスランタンの芯)や放射性鉱物を入れて 飛跡を観察しました。また、空間線量計(ガンマくん)を使って校舎の中や 運動場の放射線量を測定し、身の回りに存在する放射線について理解を深めました。

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題目:見た目ではわからない川や湖の水質について考えよう!

講師:藤井智康教授
「川や湖の水質がきれい、汚いとはどのようなことだろうか?」、また、「どのようにこれらを判定しているのか」を理解してもらうために、様々なものを混ぜた液体を作成し、簡易水質測定キットであるパックテスト(pH、COD)や機器(電気伝導度)を用いた水質測定を行いました。これらより、見た目は無色透明でも、有機物量の指標となるCOD値が高くなるものがあり、水質汚濁の原因が何かを知ってもらえたと思います。さらに、各自で採取してきた水(家の水槽や井戸水など)や奈良公園内の鷺池や猿沢池の水についても同様の測定(pH、COD、硝酸イオン、リン酸イオンなど)を行い、自分が気になった水の水質がどうなのかを今回の実験を通じて理解してもらえたと思います。子どもたちは、数値の変化やパックテストの色の変化などを色々考え、真剣に実験に取り組んでいました。

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題目:石けんまくの力

講師:常田 琢教授
シャボン玉といえば丸いものですが、1メートルくらいの大きなシャボン玉を作ると、風に吹かれてまるで生物のように変形します。これは表面張力という性質によるものです。言葉としては知っていても、表面張力がどのくらいの強さなのか体を使って実感したことはあるでしょうか? 純粋な水が持つ表面張力と、石けん液にした時の表面張力はどう違うでしょうか? どうしてシャボン玉を作るには石けん液が必要なのでしょうか? 実験を楽しみながら、そんなことを考えてもらいました。

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